Clover Beauty Blog
理容室の価値
読売新聞、小欄の記事にちょっとした理容室ネタが載ってましたので感想を
以下、文面引用
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蒸し暑い日に、よく思い出すシーンが映画の『あ・うん』にある。
舞台は大戦に突入する前の東京。門倉(高倉健)が営む会社を親友の水田(板東英二)が訪ねる。
扇風機が回る事務所で、門倉が思いついたように言う。
「どうだ、ひさしぶりにヒゲでも一緒にあたりに行くか」。
このあと二人は理髪店の椅子に背中を預け、髪は切らずヒゲだけを剃ってもらう。
ヒゲをあたる。顔をあたる、ともいう。
都会では「10分カット」が花盛りで剃毛自体をしなくなった店も増えた昨今、ほとんど聞かれなくなった言葉だろう
「読売歌壇」に以前、こんな歌が載ったことがある。
〈剃刀五丁 この夕暮に研ぎあげて わが鋭心(とごころ)は しずかになりぬ〉
岡野弘彦さんの選評に「理容師さんだろうか」とあった。
道具の手入れで無心の静けさに浸るなど年季の入った職人さんに違いない。
剃刀の腕への誇りも、そこはかとなく漂う。
清潔感といい、さっぱり感といい、見直されていい文化だろう。
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「10分カット」が花盛りとは言いませんが、これもまた日本人の文化と根づき、男性が美容室でカットするのも当たり前になり、多様化する現代人のニーズに無くてはならないものだと思います。
その中で私たちが大切にしているのは、
「髪を切るスッキリさ、髪を洗う心地よさ、顔そりのさっぱりさ。」なのです。
これが理容店であり、私たちの手から伝えたい気持ちです。
そしてお客様にも大切にしていただきたい時間でもあります。
上記文面にもあるように、バーバーでの嗜みは文化となっています。
昔のように、『男性は理容室で髪を切る』があたりまえじゃない時代だからこそ、理容室で髪を切るという事の価値。
ちょっとゆっくり
気が休まる時間であってほしい
そんなヘアサロンでありたいです。
2018-8-16