Clover Beauty Blog
人類史最高の発明品
日本ではまだ馬車が主流だった時代、ヨーロッパでは蒸気船や機関車、自動車など動力で動くものが発明され、文明が加速する時代を迎えた。
そんな、次々と新しいモノがうまれた時代に、人類史最高の発明品
『 バリカン 』
は、うまれたのだ。
歴史を辿ると、どうやらリンカーンやキャデラックを作ったヘンリー・リーランドが手動式バリカンを作ったらしい。
それを、同国ウオール社が電磁式バリカンへとアップデートさせ、米国内のbarberに広がり、第二次世界大戦以後、世界中に普及していったそうです。
現在でもウオール社のバリカンは世界シェアNo1だと思います。
ココから本題です!
そんな19世紀の大発明!
もちろんクローバーでも使っています。
ここ数年、barberスタイル、ツーブロックも定着したのでなおのこと利用頻度があがっています。
しかし、それまでの十数年間、バリカンが使いづらい時代もありました。
なぜか?
バリカン = 手抜き
に思われる時代があったのです。
実際、刈り上げのスタイルが流行らず、無造作ヘアが世の中を席巻した時代は、美容室なんかでは殆ど需要がなかっただろうし、バリカンは1000カットが使うモノなんて雰囲気がでてたのかもしれない。
しかし!
しっかーーし!
キテレツ斎様もビックリな、人類史最高の発明品なり。
そんな世の中の便利アイテムを使わない理由がないなり。
なのでバリカンが、如何に優れているか!楽をする為だけの道具ではない!という事を説明するなり!!
ハッキリ言います!
情けないと思われるかもしれませんが、同じmm数に刈りとるスピードは人間の手の動きでは勝てないと思います。
僕自身は絶対に勝てません!
勝てない自信があります!
そして、勝つ必要もないと思っています。
鋏のメリットは、凸凹した頭でもキレイにシルエットを整えられることにあります。
そして、密度が少ないところなど適度に長さを残しながら色彩を整えていくといった細かな作業ができることです。
バリカンのメリットは、前述どおり同じmm数に的確にスピーディーに刈り取れることです。
僕たちのヘアスタイルへの拘りは、サイドはシルエット。バックは色彩。
こんな風に考えていて、鏡を見て正面〜斜め45度(耳後ろらへんまで)は、キレイなライン(シルエット)が整っている事。
耳より後ろ、後頭下部は刈り上げの色彩を意識するラインと考えています。
ヘアスタイルを作る上で、実際サイドのシルエットって、かなり重要です。
耳の出方、顔の長さ、横幅、毛量などで考慮したいところは多々あります。
上まで刈った後、どの位置から丸めていくかも重要なポイントです。
対して、髪の長さがあってウエイトの位置やデザインで、頭の形を補正するような時は話が別ですが、薄い刈り上げの場合は色彩一択です。
5mm以下で、凸凹の頭皮をハサミで均一に刈り上げるのは、只の労力でしか無いのです。
例えば、全体を同じ色彩の刈り上げを作るときに、まわりを5mmで刈って、後頭下部に3mm、2mmととおす。オーソドックスな使い方です。
しかし、みんな同じ毛の密度では無いので、サイドは8mm、バックは5mm、ネープ付近は密度が少ないから、鋏で角だけとろう。とか色んなパターンがあります。
バリカンでベースを作って、ハサミで微調整仕上げ。
これが一番無駄がない事です。
バリカンは手抜きではなく、効率です。
楽をしてないかと言われれば、楽はしています。
無駄なハサミの開閉と時間がかからないので。
しかし、仕上がりはきっと、バリカンを使って時間を有効活用して全体にかける時間を増やした方がいいと思います。
色々とゴタクを並べました。
反対派の意見の方もいるかもしれませんね(笑)
今回はバリカンの話でちょっとだけ技術の拘りポイントをお伝えしました。
こう見えて、以外と拘って色々やってますんで応援してくださいね〜(笑笑)
久しぶりにちゃんとしたビューティブログ書きました!
やったね!!
因みに、ウチで使用している国産バリカンメーカー。
バリカンの他に、ポータブル電気マッサージ器なんてのも作ってます。
肩がこったときに使う方、夜の世界で使う方。
同じ動力でいくつもの需要を生んでいること。
大変素晴らしく思います!!
2019-6-5