2021-4-7
- Tさんの思い出。滋賀のラーメン。
肌寒いけど、どこか暖かい日差しを感じて
いろどる桜や花を見て「春だな」って思ったり
そんな季節の移ろいも一瞬なわけで、あっという間に次の季節の繰り返し
同じように、人の生活もあっという間に現在は過去にかわっていく
しかし、人には記憶があって、『思い出』としてその人の中に強く残っていくものがある
転勤、引っ越し、入学。いろんな人の人生が変わっていく4月。
Tさんは、滋賀県のラーメン屋さんの思い出を話してくれた。
現在は仕事を引退されたTさんは、数十年前 滋賀県に仕事で転勤していたそうだ。
滋賀県は大津、石山あたりに住んでいたらしいが、家の近くにあったパチンコ屋の駐車場にあったラーメン屋によく通っていたという『ラーメン藤』
検索すると、京都に本店があるフランチャイズ店のようだ。
直営店は京都の一店舗のみで、あとは近畿地方にFCがならぶ。滋賀はかなり店舗が多く10店舗以上あったが、実家の近く湖北エリアにはなく行ったことがなく縁がなかった。
そんな話をした4月のはじめ。ちょうど今週帰省する予定があったので行ってきますよと。
FCなので味のばらつきがあるかもしれないと、入念に食べログやグーグルをチェック。
石山までは行けなかったが、比良山のふもと琵琶湖のそばにある和邇店へむかった。実家のある長浜は琵琶湖の北東、目指すラーメン屋は琵琶湖の南西。1時間半ほどのドライブ。
福井から琵琶湖の西側を京都まで縦断する国道161をひたすら下る。
そして目的地。161バイパス和邇ICから10分ほど湖岸におりてくると、お店はあった午後2時。今日は朝からじゃがりこしか食べていない。
胸の鼓動が止められねーぜ!コレだよコレ!一切写真なんてない。文字だけで選ぶんだよ
今日ははなから醤油のチャーシューメン一択なので、
滋賀訛りで「醤油のチャーシューメンで〜。味濃いめの麺カタで〜」
「あと半チャーハンももらえますか〜」5分ほどソワソワと待っていると。
ドンと。
きょったで、きょったで〜。(たぶん湖北言葉 来たで、来たで〜)
汁なっみなみの端っこのチャーシューつたってめっちゃテーブルに溢れとるし!たっぷりの九条ネギに、脂身たっぷりのうすぎりバラチャーシューやん!
まさに関西のラーメン!そうこうしてるうちに、半チャーハンもドン!
さっき兄ちゃんがカンカンやってたやつや。ハッキリ言います!
うまい!ぞーーー!
麺は中細のストレート麺。豚の出汁が良く効いた脂の旨味のある醤油スープ。
そこに九条ネギの味が染み込んできて、さらに柔らかいチャーシューで包んで食べる。
三味一体となって、口ん中に旨味の大洪水が押し寄せてくるわ〜!味濃いめにしたせいで、ちょっと塩味は強かったから、次からは麺カタ、濃さ普通にしようとおもったけど。
お腹いっぱい。和邇の道の駅で野菜と、実家に土産でも買うて帰ろうかなと。
昭和57年。
僕が生まれた年からやってる店主。
変わらない店。変わらない味。
飾りっけなんてないけど、それを求めてお客さんはやってくる。
とっても素晴らしいことだと思います。
若いスタッフが明るく元気よく頑張っています。って書いてるけど、平均年齢60後半やぞ。気持ちの部分で表現してんのかな?