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2023-4-21

  • いい人
  • やさしい人、気の利く人、助けてくれた人、話を聞いてくれる人。

    その人、そのタイミングなど、様々なシチュエーションで出会う『いい人』というのはいるもので、そんな僕自身も沢山の『いい人』に出会ってきたし、僕自身も『いい人』であった事はあると思う。

    つい先日のことである。

    わたしは片道3km先の飯屋まで歩いた帰りだった。

    先を行く若いお姉さんを早足で追い抜いた。お姉さんはすぐに右折し、進路変更したため姿は見えなくなった。

    わたしはそのままに、まっすぐ進んでいくとお婆さんの姿が見えた。

    お婆さんは早足のわたしに目を合わせてきた

    「すいませんが駅はどっちでしょうか?出てきたんだけど、どこから来たかわからなくなっちゃって」

    聞かれたところは駅とは違う方角で、向かって行っているところも駅とは違う方向だった

    わたしは咄嗟の判断でこの人は『痴呆症の迷い婆さんだ』という設定でとりあえず会話をしてみた

    つ「家はこの辺なんですか?」

    婆「高萩からです」

    高萩からここまでは電車で2度乗り換えないと来れない。

    つ「ひとりできたんですか?」

    婆「お父さんと一緒に来たけど、囲碁があるとかで先に帰っちゃって」

    そうか。頭はしっかりしているっぽいけど、方角だけ教えて帰るのも心配だな。

    つ「駅まで5分かからないから一緒に行きましょう!」

    婆「ホントにぃ。助かります。いつもお父さん優しいからついてきてくれるけど、頼りきっちゃって本当にダメねぇ」

    駅に向かって歩く。

    しかし、婆さんの歩幅は以上に小さく、わたしの一歩は婆さんの四歩レベルだった。

    担いでいきたい。しかし初対面の他人様の婆さんを担ぐというのはいかがなものかと思い、ゆっくりゆっくりと足を下ろして歩いた

    つ「ここへはよく来るんですか?」

    婆「一年に一回。コロナになってからは来てなかったの。ホントいつもお父さんと一緒だったから考えてなかったけど、一人になるとダメねぇ」

    つ「迷ったけど、いい人に出会えてよかったですね(笑)」

    婆「孫も近くに住んでてね。ホントに優しい子達なの。でも迎えに来てくれなんて言えないし」

    つ「そうなんですねぇ。でもいい人に出会って送ってもらってるから大丈夫ですよ😁」

    しかし婆さんは遅い。何人の人に抜かれただろうか?

    そうこうしていると、先の交差点から前に抜かしたお姉さんが出てきてこちらを見ている。

    あのお姉さんの距離からわたしが道迷いのお婆さんをやさしく案内しているという事実に気づくだろうか?

    はたまた、お婆さんと待ち合わせしていて合流したんだ。みたいな友人説でもたてられているのだろうか?受け子と疑われてやしないだろうか?

    お婆さんは何故かダウンを着ている。気温24度の真昼間にだ。

    つ「暑くないんですか?」

    婆「何も考えずに出ちゃったけど暑いね」

    つ「脱げばいいじゃないですか」

    何度もダウンを脱げと促したが、頑なに脱ごうとしない。下は肌着なのだろうか?

    婆「わたしも昔は池袋のテーラーで働いてたのよ」

    なぜか突然婆さんは現役の頃の話をしだしたのだ。

    しかしオチもなさそうな会話だったので話半分の相槌トークで終わらせた。

    すると目の前に警察二人がこちらを見ている。

    道迷いのお婆さんを案内しているという行動に気づいて欲しい。どうせなら褒めて欲しい。

    しかし、一切スルーしてどこかへ行ってしまった。

    何もない時に職質はするクセに、ここぞというときに褒めてくれないんじゃ良い上司になれねーぞ!チクショウ❗️

    そうこうしていると駅に着いた。

    5分もかからない距離だと思っていたが、20分近くかかった。

    エレベーターに乗り、改札まで行き、「1番ホームですよ!」と念をおして婆さんの背中を見送った。

    大きい声じゃないと伝わらない。沢山の人がこっちを見ていた。

    見ている人たちは正確な事実を想像しているのだろうか?

    これにて任務完了。

    わたしも駅をあとにしたのでした。



    ここに書いたことは、自分の全ての感情だ。

    『いい人』は心から『いい人』なのだろうか?そこに損得はないのだろうか?

    わたしはお婆さんを送ったこの日。良い事をした気持ちでいっぱいだった。

    これはブログに使えるな〜。という気持ちもあった。

    できれば周りの人から『いい人』に見られてるかな。という欲すらあった。

    ゆっくりしか歩けないお婆さんに対して、イライラすることもなく楽しく会話している自分に、心に余裕があるってこういうことなのかぁ。とすら思っていた。

    30代半ばの頃に『欲』について考えていたことがある。

    『欲』はなくすものだろうか、活かすものだろうか?

    わたしは『欲』は活かすものだという考えにした

    『やらぬ善より、やる偽善』

    九州の台風被害だったかなにかは忘れたが、ボランティアに行っていた先輩のSNSにその言葉が書いてあった。

    あの行動はどうだったんだろう?この考えはどうなんだろう?色々と考えていたけど、何かをやるときに損得の感情があったっていいじゃないか。まずやりたいと思ったら、やる価値があると思ったらやればいいんだ。

    という答えに行きついたわけです。


    皆さんはどんな気持ちで『いいこと』してますか?

    気がついたらこんなに長い文章の出来上がりです笑

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