Clover Beauty Blog
愛する理容道具の話
ここ何週間か、ちょっとうすいブログで自分でも頑張って無いなー、曇り空が続いてるから頭が冴えないんだなー。と俯き加減になっておりましたが!
今週!ついに梅雨明けするという情報と共に、週間情報も晴れマークがつきだしてるじゃないですか!!
これはこちらも勢いのあるブログをしっかり書こうと思いまして、原点であり、僕たちの命でもある『理容道具』の話をさせていただきたいと思います。
まずは
『鋏』
こちらは、僕が一番の主軸として使っているシザーになります。
メーカーは、刃の長さを5.5インチ〜7インチまで制作しております。
僕が選んだのは、6.5インチモデルです。
なぜ6.5インチなのか?
基本的にはカットは、バツバツとしっかりと切っていく事が一番多いです。
それを効率的に行うにはパワーが必要です。
パワーは鋼の太さ、長さで決まります。
そして、鋏の開閉で指から伝わる力が効率的に刃に伝わるかどうかが、重要なフィーリングになります。
長さがあった方が、一気にバツバツ切っていけるように思うかもしれませんが、人の頭は球体であり、すべて曲面で構成されています。
そこに7インチの大きな刃は、曲面のカーブ以上までカバーしてしまうので無駄にカットする労力を使うことになります。
もうひとつ、長さがあるということは、開閉している力が刃先(先端)まで伝わるまでの時間がかかります。
逆に短いと、開閉もしやすいしパワーもあるが、求めてるラインを全て切れないサイズになります。
双方のデメリットを解消して、一番手にしっくりきたので、この鋏になりました!
そして、ココからオリジナル要素を付け加えていきます。
カットする中で、鋏の使う部分は、刃の真ん中部分がメインになります。
刃の真ん中が、常にしっかりと開いて閉じてを繰り返す場所であり、力が入る場所だからです。
では、刃先と刃元は使わないのか?となりますが、そこが拘りポイントです!
この鋏。買ってそのままだと、刃の先端片側3mmあります。
それはバツバツと切っていくパワーを刃先までしっかりと伝えるための構造です。
しかし、僕は刃先を片側1.5mmまで細めてもらいました。
これにより、細かな襟ぎわの処理が鋏を交換しなくてもできるようになりました。
刃元側は、形状は変えませんが、研ぎの刃付けを変えてもらい、先端から刃元3分の2まではしっかりとしたエッジの効いた刃にしてもらい、のこりの部分を刃のエッジを少し柔らかくつけてもらうことで、髪を滑らせるようにカットして毛束感を出す仕上げを作りやすくしてあります。
よく切れる部分、細かなカットができる部分、毛束の表情を作る部分。と3つの仕事が一本でできるようにしてあります。
もちろん、全て個々に特化している状態の方がベストなのは間違いないです。
実際、刃先が数ミリ細くなっているだけで、刈り上げ時に、刃先が刃中の動きとリンクしない時があります。
しかし、それを差し引いても一本でほぼこなせるオールマイティ状態の方が効率性で上にいっています。
全ての道具の説明をしようとしましたが、鋏一本で結構な尺をとってしまったので、今日はこの辺でおひらきにしたいと思いやんす。
またのご来店おもちしておりやす!
2019-7-23