2021-2-25
- 厳冬期の八ヶ岳はハンパない
こんにちは!そろそろ寒いのが飽きてきたクローバー木幡です(笑)また久々の更新になってしまいましたw このネタはちょっと前のカッコ悪かった思い出なので書くつもりなかったのですがそんな経験も忘れないようにブログにします!
雪山登山への準備も最低限は揃ってきたので年始は八ヶ岳の赤岳を目指して登っていたのですが気温はマイナス14度の世界。もう立ち止まると体の末端からすぐにじんわりと寒さが襲ってくるような状態で足を常に動かして体温維持を心がけて進んでいきました。
よーし!やっとチェックポイントの小屋までたどり着いた〜
いっさいの休憩なしでここまで歩いたので何か腹の足しになるようなものを食べたいなと思って手袋を外しカバンから取り出そうとしてると…
ヤバい、手が凍るほど痛くなってきた…
すぐに手袋をはめ直してグーパーグーパー動かして温める。
この瞬間、ハンパじゃない場所に来てしまったな〜と恐怖感が強くなってきた。小屋の中で暖まろうと思っても冬季休業で閉鎖中、この厳冬期のシーズンはそこにいるだけで命と隣り合わせの過酷な世界だった。
とは言ってもここまで来てしまったからにはそのまま帰りたくもないし体力はまだ十分残っている! 僕は大福を体に補給しアイゼン、ピッケルを装備して赤岳ピークを目指すことにした。
買ったばかりの12本アイゼン、ピッケルの感触を確認しつつ慎重に登り始めていた。雪の深さも増してきて膝上ぐらいまでの場所もあったけどゴアのパンツの上にゲイターも履いてるので足は余裕だった。
でも徐々に足の指先に痛みがあることには気づいていた。そんなことは気にせずに歩いていると展望が急に開いた!!
これが厳冬期の赤岳か〜!
そこには見たことのない景色があって強風で雪煙が舞っている赤岳!! 行ったことないけどヒマラヤっぽい雰囲気がめちゃくちゃカッコ良すぎて感動しまくっていた。
しかしここである問題が発生した!!足の指先の感覚がほとんどない。
実は今日履いてきた靴は3シーズン用というもので厳冬期には向かないものだった。知ってはいたけど甘く見ていた…このまま進めば山頂へは行けると思うけど凍傷のリスクがかなり大きく、ましてや強風のせいで体感温度はより低くなる。こんな時は勇気ある決断が大事だなと思い
下山しよう!
本当に悔しかったけど山は逃げない。また挑戦しに来るからな!って言葉を山に伝えてから山頂を背にさっきの小屋方面へと帰りそのまま休まず登山口に戻って急に疲れが出たのか車でしばらく爆睡した(笑)
僕の好きな登山家の栗城さんも亡くなる前はこの山で雪山トレーニングしてからエベレストへ遠征していたみたいです。栗城さんはエベレストで重度の凍傷になり指9本も切断していました。八ヶ岳も毎年、凍傷で動けなくなる登山者がよくいるようであの時に下山を選んでよかった〜と色々と考えさせられる登山となりました。
今回は厳冬期の寒さになめてかかったことへ反省して、また次に繋げていきたいなと思いました!!
それでもあの時見た雪煙にまとわれた赤岳の景色が忘れられない(°▽°)!
めちゃくちゃ辛いけど行きたくなる山は本当に不思議な場所です! 登山好きはみんなドMなんでしょうね(笑)
それではまたどこかのお山で〜!! ありがとうございます( ^ω^ )